2025.07.30. - 2025.09.02.
2025年6月にオープンした芸術複合施設 Art Center NEW にて、「NEW FES」と題した一連の企画を開催します。
7月の終わりから9月の始めまで、夏の間に展開される本企画では、音楽ライブ、パフォーマンス、イベント、映像上映といった異なる形態の表現を連続的・集中的に行う期間となります。
状況や場のあり方によって感じ方や響き方が大きく変わる表現がもたらす、感覚、身体の繊細な変化、その手触りや人との混ざりを通して、Art Center NEWが掲げる「新しさとは何か」という探求のテーマに応答します。
夏という季節が放つ微細な空気や雰囲気の変化、身体に染み込む温度、街の喧騒と地下の静寂。それらを総合的に体験するような瞬間が、一筋縄ではいかない複雑な世界を生きる様々な方々に向けて開かれてほしいと願っています。
会場でお待ちしております。
■開催概要
2025年7月30日(水)、8/9(土)、10(日)、11(月・祝)、8/16(土)、8/17(日)、8/23(土)、8/24(日)、8/30(土)、8/31(日)、9/1(月)、9/2(火)
参加費:各イベントによる(15歳以下入場無料) ※15歳以下の方は当日年齢のわかる身分証をお持ちください
参加アーティスト、団体:
マヘル・シャラル・ハシュ・バズ
かもめマシーン
蓮沼執太チーム(蓮沼執太、石塚周太、イトケン、尾嶋優、斉藤亮輔)
もろもろ座
陰埃現実NIGHT
牧野貴
Nick Klein、Flora Yin Wong、ju sei、斎藤英理、夏の大△、Le Perrie
寺尾紗穂
大木裕之 × zzzpeaker × ハラサオリ
山本精一
主催:一般社団法人Ongoing
協力:Anomaly
ロゴ制作:Aokid
チケット販売URL:https://artcenter-new.stores.jp/
定員:先着100名、1ドリンク付き
時間:19:00開場 19:30開演 終演21:00
前売券:一般3500円、学生2000円
当日券:一般4000円、学生2500円
チケット販売URL:https://artcenter-new.stores.jp/
マヘル・シャラル・ハシュ・バズ
1984年結成
昔は演奏が下手なのでPAや客に嫌われ屡々土下座して謝ったりしていたが今は歳をとってきたからかそれほどあからさまには非難されなくなってきた。それはそれで情けない情況だと思う。
時間:8/9 18:00-20:00、8/10 12:00-20:00、8/11 12:00-20:00
入場無料・出入り自由
パレスチナ・ヨルダン川西岸地区に拠点を置くアシュタール劇場によって企画されたガザモノローグは、2008年〜2009年のイスラエルによるガザの大規模侵攻を経験した子どもや若者33人が書いたモノローグ集。2014年のガザ侵攻時にもモノローグは追加され、2023年10月以降は、「ガザ・モノローグ2023」として、アシュタール劇場のウェブサイトに新しいテキストが順次公開されている。 かもめマシーンでは、コロナ禍以降に培ってきた「電話演劇」の方法を応用し、伝言ダイヤルのように観客がモノローグを吹き込み、別の観客がそれを聞くことができる参加型作品『ガザモノローグ<伝言ダイヤルVER.>』として、天王洲・寺田倉庫で行われたMEET YOUR ART FESTIVAL2024で発表。今回は、Art Center NEWのギャラリー空間に黒電話が設置され、その「上演」が行われる。
かもめマシーン
2007年設立。西洋から輸入された「公共」という概念をいかに個人の身体を通じて身体化していくかを中心テーマとしながら作品を創作。現在のメンバーは主宰の萩原雄太のほか、清水穂奈美、伊藤新の3名。主な作品に、2011年の福島第一原子力発電所事故後に福島県の路上で上演され、ローマ市演劇記念館や早稲田大学演劇博物館などで展示が行われた『福島でゴドーを待ちながら』、日本国憲法をテキストにしてTemps D’images Festival CLUJ(ルーマニア、芸術監督・Miki Braniste)でも上演された『俺が代』、シアターコモンズ’18(ディレクター|相馬千秋)でも上演された『しあわせな日々』(サミュエル・ベケット作)などがある。コロナ禍以降は、電話回線を舞台とした「電話演劇シリーズ」を制作。俳優と観客が1対1で行った『もしもし、わたしじゃないし』『もしもし、シモーヌさん』『もしもし、あわいゆくころ』、天王洲アイルで行われたMEET YOUR ART Festival 内の現代美術展『SSS: Super Spectrum Specification』(監修|山峰淳也)で上演された、災害伝言ダイヤルをモチーフとしてパレスチナの人々が書いた手記を参加者自身が読む『ガザモノローグ<伝言ダイヤルver.>』などを発表。2022年からは南京大虐殺についてのリサーチを開始し、これまでにリサーチやワークショップ、ワークインプログレスなどを日本、台湾、イギリスで実施している。
定員:先着100名、1ドリンク付き
時間:18:00開場 19:00開演 20:10終演
前売券:一般5,500円、学生3,500円
当日券:一般6,000円、学生4,000円
チケット販売URL:https://artcenter-new.stores.jp/
蓮沼執太|Shuta Hasunuma
音楽家、アーティスト
1983年、東京都生まれ。蓮沼執太フィルを組織して、国内外での音楽公演をはじめ、映画、テレビ、演劇、ダンス、ファッション、広告など様々なメディアでの音楽制作を行う。また「作曲」という手法を応用し物質的な表現を用いて、彫刻、映像、インスタレーション、パフォーマンス、プロジェクトを制作する。最新アルバムに『unpeople』(2023)。東京2020パラリンピック開会式にてパラ楽団を率いてパラリンピック讃歌編曲、楽曲「いきる」を作詞、作曲、指揮を担当。近年のコンサート・パフォーマンスに「unpeople 初演」(草月プラザ石庭『天国』/ 2024)、「ミュージック・トゥデイ」(オペラシティ・コンサートホール・タケミツメモリアル / 2023)など。
主な個展に「Compositions」(Pioneer Works 、ニューヨーク/ 2018)、「 ~ ing」(資生堂ギャラリー、東京 / 2018)などがある。また、近年のプロジェクトやグループ展に「Someone’s public and private / Something’s public and private」(Tompkins Square Park 、ニューヨーク/ 2019)、「FACES」(SCAI PIRAMIDE、東京 / 2021)、など。第69回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。
定員:先着100名
料金:1000円+1ドリンクオーダー (再入場可)
映像を一緒に見て語り合うことをテーマに、蔡循、細井昇平、地主麻衣子が企画する上映イベント「もろもろ座」の第2回目。
今回は「Why So Anxious?(なんでこんなに不安なんだろう?)」というタイトルのもと、自由に生きているようでありながら、薄い膜に包まれて何かに縛られているような感覚をテーマに選ばれた10本の短編映像を上映します。
プログラムの合間にはDJによる音楽と、「不安」をテーマにした特製カクテルを楽しめる「もろもろバー」もオープン。参加アーティストと観客が気軽に交流できるような場をつくります。
参加アーティスト:
Chris Chong Chan Fui(クリス・チョン・チャン・フイ)
関悦心(カン・エツシン) GUAN Yuexin
Ho Bin Kim (キム・ホビン)
羅絲佳(ラ・シカ) LUO Sijia
施聖雪(ユキ) SHI Shengxue
副島しのぶ SOEJIMA Shinobu
*姓のアルファベット順
DJ:
RYOBUN
SPRING
rinnosuke
タイムテーブル:
14:30〜15:45 上映(1回目)
15:45〜16:15 休憩
16:15〜17:30 上映(2回目)
17:30〜18:00 休憩
18:00〜19:15 上映(3回目)
19:15〜20:30 アフターパーティ
(※上映プログラムは3回とも同じ内容です)
定員:100名、1ドリンク付き
時間:17:00開場・開演 23:00終演
前売り・当日ともに:2,000円
チケット販売URL:https://artcenter-new.stores.jp/
陰埃現実NIGHT(読み:インダストリアルナイト)は、現代美術家として活動する村上 裕(むらかみ・ひろし)と謝花 翔陽(じゃはな・しょうよう)が主催する実験音楽とアートのイベントです。
毎月第2日曜日(2021〜24は第1土曜日)に、クラブバー「頭BAR」(渋谷 道玄坂)にて開催しています。
多様な分野のクリエイターを招聘し相互に関わり合うことのできる場を作ることで、それぞれの領域の横断可能性を拡張・拡大する一助となることを目指しています。
また、各演者の新しい試みや、他ではまだ見せていないコアな部分をこの場所で実験してもらう場でもあります。イベント内にて飛び入り参加可能なセッションタイムを設けており、積極的に領域の横断と接続を模索しています。
アーティスト主体のイベントであること / 現在進行形の実験的表現を提案・鑑賞・議論のできる場であること /キャリアやジャンルを超えて参加可能であること、が当イベントの魅力です。
村上・謝花の専門領域である現代美術の視点を用い、クラブ空間における美術・パフォーマンスアート・音楽の新たなマッチングの形とその有効性の探求を継続して行なっているイベントです。
2022年から2025年に制作された牧野貴の新作映画を3本上映する。また、コラージュと本と映画を同タイトルで制作したプロジェクト「Constellation」の映画上映、コラージュの展示および本の販売を行う。映画版のサウンドトラックはGrouperとして世界的に活躍するミュージシャンLiz Harrisが参加。本には現代美術家の青柳龍太が文章で参加している。最新作「Imagination」日本初上映には、牧野貴によるライブ演奏を行う。上映後には牧野によるレクチャーを行い、現代に抽象映画を制作し世界中で上映をする特殊な芸術活動の意味を語る。
時間:14:00-18:00
料金:無料(入場時に1ドリンクをご注文ください)
本の販売 一部5,000円(税込)限定300部 サイン入り
定員:先着100名
時間:18:30開場 19:00開演 20:40終演
前売券:1,500円 +当日1ドリンクオーダー(当日券あり)
チケット販売URL:https://artcenter-new.stores.jp/
Anti-cosmos 2022年 16分 音楽:牧野貴、Lawrence English、Lasse Marhaug
Imagination 2025年 30分 *牧野貴によるライブ演奏
Constellation 2025年21分 音楽:Liz Harris (a.k.a Grouper/Nivhek)
上映時間 67分
上映後 牧野貴によるレクチャー「アブストラクトの意味」
約30分
牧野貴 1978年東京都生まれ。神奈川県在住。
2001年に日本大学芸術学部映画学科撮影・録音コースを卒業後、渡英。ブラザーズ・クエイのアトリエコニンクを訪問し、映像、照明、音楽に関しての示唆を受ける。その後、カラーリストとして、多くの劇映画やCF、ミュージックビデオ等の色彩を担当し、フィルム及びビデオに関する技術を高めながら、2004年より自身の作品上映を開始した。自然現象や人間、街など既成のオブジェクトを、フィルムやビデオなど様々なフォーマットで撮影する。編集段階において重層化して構築し、無限に広がり続けるような極めて有機的で想像的な牧野の映像作品は、映画界、美術界共に国際的に高く評価されている。現在は日本を拠点に、映画、音楽、インスタレーション、オーディオビジュアルパフォーマンスなどを世界各地で発表している。2011年にはロッテルダム国際映画祭短編部門でグランプリにあたるタイガーアワードを受賞した他、ハンブルグ国際短編映画祭、モスクワ国際実験映画祭、25FPSクロアチア国際実験映画祭でもグランプリを獲得 (全て日本人初) するなど、国際映画祭での受賞歴は幾多にも及ぶ。映画作品はこれまで120都市以上で上映されており、近年では、ドクメンタ14 (アテネ)、サンフランシスコMOMA、MOMAPS1、ニューミュージアム、ニューヨーク映画祭 (全てアメリカ)、ホワイトチャペルギャラリー (イギリス)、韓国映像資料院 (韓国)、オーストリア映画博物館 (ウィーン)、BFI IMAX シアター (イギリス) などでも上映された。
コレクション
東京都写真美術館、東京
定員:先着100名、1ドリンク付き
時間:18:00開場 19:00開演 21:00終演
前売券:一般2,500円、学生2,000円
当日券:一般3,000円、学生2,500円
チケット販売URL:https://artcenter-new.stores.jp/
Nick Klein
音と美術、時に(しぶしぶ)サウンドアートを手がけるアーティストで、これらの領域が交差する際に生じる社会的な可能性に関心を寄せている。これまで世界各地のレーベルから、カセットテープ、CD、デジタルファイル、レコードといったフォーマットで多くの音源を発表してきた。また、自身の流動的なレーベルプロジェクトPL(primitive languages、Psychic Liberationなど)も運営している。
同時に、可能な限り視覚芸術の文脈でも作品を発表してきた。Kleinは、これら二つの領域にしばしば付きまとう抑圧的なイデオロギーや形式には関心がなく、それぞれの間に生じる摩擦からどのような生産的なエネルギーが生まれるかに主眼を置いて制作している。
大音量、料理、オフラインでのコミュニティ形成、レコード、飲み屋、シンセサイザー、コメディを好む。
現在はベルリンを拠点とし、Montez Press Radioの創設時から月例のラジオ番組を担当。2023〜2025年にはVolksbühne Roter Salonで月例の招待制プログラムを展開中。Wilted Woman、Audrey Chen、Das Ding、Hugo Esquinca、Jean-Louis Huhta、Erik Nystrand、Scant、Philip Maier、大城真(Makoto Oshiro)ほか、多くのアーティストと多様な形態・メディアでコラボレーションを行ってきた。
これまでThe Amant Foundation(米)、SARA’S(米)、MOMA PS1(米)、De La Cruz Collection(米)、Volksbühne(独)、Empty Gallery(香港)、Berghain(独)、Tresor(独)、Seendosi(韓)、Cafe Sismo(メキシコシティ)、Cafe Oto(英)、Folkteatern(スウェーデン)、Burning Fleshtival(米)、Herrensauna(独)、Summer Scum(米)でパフォーマンスや作品を発表している。
Flora Yin Wong
ロンドン出身のアーティスト/ライター。実験的出版社/レーベルDoyenne主宰。デビューアルバム『Holy Palm』と『Cold Reading』はModern Loveからリリースされ、他にもPAN、Paralaxe Editions、Nyege Nyege、Shelter Pressなどから作品を発表している。
ライブパフォーマンスや委嘱作品は、ICA London、MACRO Roma、MMCA Seoul、Fondation Beyeler Basel、Triennale Milano、Palais de Tokyo Paris、V&A Museum、ATONAL Berlin、Unsound Krakow、MUTEK(ペルー/ブエノスアイレス/モントリオール)、ニューヨークのISSUE Project Room、ロサンゼルスの2220 Arts & Archives、東京のWWWB、京都のSOTOなど、各地のインスティテューションやフェスティバルで展開されてきた。
著書『Liturgy』は、心理地理学を通してフィクションとノンフィクションの境界を探る内容で、2021年にPANとPrimary Informationの共同出版として刊行された。
ju sei
ギタリストの田中淳一郎とヴォーカルのseiによる音楽デュオ。
田中は「のっぽのグーニー」として、seiは「せいみゅー sei and music」としてアルバムをリリースするなど、ソロでも活動している。
メロディー、ことば、声の質感に焦点を当てながら、J-POPとちょっとへんなものが交わる音楽をつくっている。
Releases
大群遊泳 (Black Petal)
コーンソロ (円盤)
ドル (self-released)
ゆはゆたのゆ – with ユタカワサキ (Meenna)
Live at Ftarri Festival 2015 – with ユタカワサキ, 大蔵雅彦, and Michael Thieke (Meenna)
申 (Basic Function), new release in 2025
斎藤英理
福島県生まれ、東京都在住。記憶や認識といった、目に見えない不確な動態をモチーフに、主に映像メディアを用いて作品を制作している。表層的な言葉や分類ではとらえきれない、自分のなかにある揺らぎや曖昧さに向き合いながら、そこに浮かび上がる気配や記憶をそっと留めるような表現を探っている。近年の主な展覧会に、「恵比寿映像祭2025」(東京都写真美術館、2025年)、「Artists in FAS 2024」(藤沢市アートスペース、神奈川、2025年)、「how to make friends」(Art Center Ongoing、東京、2023年)、「暗くなるまで待っていて」(東京都美術館、2021年)など。上映には、Images Festival(Innis Town Hall、トロント、2025年)、EXiS(韓国映像資料院、ソウル、2024年)、Prismatic Ground(アンソロジー・フィルム・アーカイブス、ニューヨーク、2024年)、など国内外多数の映画祭で作品を発表している。2024年1月にニューヨークで開催されたe-flux Film AwardではSecond Prizeを受賞。
夏の大△
大城真、川口貴大、矢代諭史によるトリオ。2010年に大阪のギャラリー梅香堂で開催された3人展「夏の大△」を起点に活動を開始した。2012年には3編のパフォーマンスを収録したDVD『夏の大△』をリリースしている。不定期に集まり、ライブパフォーマンスや、時には展示を行っている。
これまで大館-Tai Kwun(香港)、Festival de Arte Sonoro Tsonami(バルパライソ)、ArtScience Museum(シンガポール)、Festival BO:M(ソウル)、瀬戸内国際芸術祭、愛知県芸術劇場、Assembridge Nagoya、山口情報芸術センター、東京都庭園美術館、NTT InterCommunication Center(ICC)、梅香堂(大阪)などでパフォーマンス・展示を行なっている。
DJ
Le Perrie
心にふれた、染みた、震えた、音楽をお届けしています。
定員:先着100名、1ドリンク付き
時間:18:30開場 19:00開演 終演20:40
前売券:一般5,500円、学生3,500円
当日券:一般6,000円、学生4,000円
チケット販売URL:https://artcenter-new.stores.jp/
寺尾 紗穂
1981年東京生まれ。2007年ピアノ弾き語りアルバム「御身」でデビュー。大林宣彦監督の「転校生 さよならあなた」、安藤桃子監督の「0.5ミリ」など主題歌の提供や、CM 楽曲制作(KDDI、MUJIほか)、音楽に限らず新聞やウェブでの連載も多数。 オリジナルの発表と並行して、ライフワークとして土地に埋もれた古謡の発掘およびリアレンジしての発信を行う。『ミュージック・マガジン』誌では「戦前音楽探訪」の連載を 6年間担当した。また、全国各地のアートプロジェクト、東東京エリアの「隅田川怒涛」 (2021)、高知・須崎の「現代地方譚」(2022)、横須賀の「SENSEISLAND/LAND」(2024)などに招聘され、リサーチを経ての表現活動も増えている。2024年にはアーツ前橋ギャラリー6にて荒井良二とライブペインティングで共演。国立新美術館で開催された「荒川ナッシュ医 ペインティングス・アー・ポップスターズ」展では、丸木俊の絵画に寄せて「ミクロネシア三景」を書き下ろし、展示と呼応するインスタレーションとして発表した。
2009年より「ビッグ・イシュー」支援の音楽イベント「りんりんふぇす」を主催。2025
年に12回目を迎え、11回目より山谷・玉姫公園にて開催している。また、女工たちを描いた
「女の子たち 紡ぐと織る」、兵器製造に動員された女学生を描く「女の子たち風船爆弾をつくる」など、作家小林エリカとタッグを組み、歴史に埋もれた女性たちの声を、当時の 音楽と共に甦らせる音楽朗読劇を制作している。2022年NHKドキュメンタリー「Dearにっぽん」のテーマ曲に「魔法みたいに」が選ばれ、教科書『高校生の音楽 I』にも同曲が掲載されている。
あだち麗三郎、伊賀航と共に3ピースバンド「冬にわかれて」でも活動を続ける。
書籍最新刊は『戦前音楽探訪』(ミュージック・マガジン社)。音楽家や詩人、編集者などの知人に声をかけ自身が編集するエッセイ集『音楽のまわり』、『わたしの反抗期』など出版シリーズも手がける。
音楽アルバム最新作は「わたしの好きな労働歌」。前作「余白のメロディ」(2022)、「しゅー・しゃいん」(2024)、は『ミュージック・マガジン』の年間ベスト(ロック/日本部門)の10枚に選出された。
大木裕之 × zzzpeaker × ハラサオリによる、一夜限りの即興ライブを開催。
定員:先着100名、1ドリンク付き
時間:19:00開場 19:30開演 終演21:00
前売券:一般2,500円、学生1,500円
当日券:一般3,000円、学生2,000円
チケット販売URL:https://artcenter-new.stores.jp/
大木裕之
東京大学工学部建築学科在学中の80年代前半より映像制作を始め、89年〜北海道松前町を中心にした映像作品群「松前君シリーズ」を開始。90年に「遊泳禁止」がイメージフォーラム・フェスティバル審査員特別賞を、96年に「HEAVEN-6-BOX」が第45回ベルリン国際映画祭ネットパック賞を受賞。その表現活動は映像制作のみに留まらず、ドローイングやペインティング、ライブ上映、インスタレーション、身体パフォーマンスなど、その表現手法は多岐におよぶ。 カメラを手に、世界各地に自らの身体を動かし続けながら、移動と生活と哲学の相関関係を探り、動的ネットワークで複雑に構成される世界を描き出す。膨大なイメージが次々に重ねられていく独特で詩的な映像表現は国内外から高い評価を受け、数多くの国際展、映画祭にも数多く参加している。
主な展覧会に、「時代の体温」世田谷美術館(東京、1999年)、「How Latitudes Become Forms : Art in Global Age」ウォーカーアートセンター/サンドレット・レバウデンゴ芸術財団(ミネアポリス/トリノ、2003年)、「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004」森美術館(東京、2004年)、「第8回シャルジャ・ビエンナーレ」Qanat Al Qasba(シャルジャ、2007年)、「Out of Ordinary」ロサンゼルス現代美術館(ロサンゼルス、2007年)、「マイクロポップの時代:夏への扉」水戸芸術館(茨城、2007年)、「ライフ=ワーク」広島市現代美術館(広島、2015年)、「あいちトリエンナーレ2016 虹のキャラバンサライ 想像する人間の旅」堀田商事株式会社(愛知、2016年)、「歴史する!Doing History!」福岡市美術館(福岡、2016年)、「M+ Moving Image Collection」M+(香港、2021年)、「恵比寿映像祭2023 『テクノロジー?』」東京都写真美術館(東京、2023年)、「高知県立美術館開館30周年記念 大木裕之 監督作品上映」高知県立美術館(高知、2023年)、「アブストラクト権化」ANOMALY(東京、2024年)、「しないでおく、こと。― 芸術と生のアナキズム」豊田市美術館(愛知、2024-2025年)など。
また、2022年に二作品が国立映画アーカイブに収蔵。2023年には、ロンドンのバービカン・センターで《あなたがすきです、だいすきです》(1994)が招待上映され、香港のM+で同館コレクション作品の中から《色目》(1992)が屋外大型ビジョンで上映されるなど、あらゆる芸術ジャンルにおいて世界中で注目を集める稀代な作家である。
zzzpeaker
路上やライブハウス、あらゆる場所での弾き語り、バンド「テコの原理」での活動のほか、演劇ユニット「エンニュイ」 に所属。また数々の即興イベントも企画。2015 年に飴屋法水が演出した舞台『コルバトントリ、』 〈原作:山下澄人〉に出演、2019 年 に個展『演奏』〈企画:鈴木健太(山二つ)〉を開催。2023 年に即興イベント『八百長』 を企画するなど、都市を漂流しながら、日々更新していくシンガーソングライター。( 文・小西善仁 )
ハラサオリ Saori Hala
1988年東京生まれ。
美術家/振付家。知覚装置としての身体を起点に、映像、テキスト、ドローイングなど複合的なメディアを交えたパフォーマンス作品を制作する。身体行為の実践を通じて、現実と虚構、自己と他者といった境界を問い直し、感覚と記憶の編成プロセスへの介入を試みている。約10年間のベルリン滞在を経て、2023年より東京を拠点に活動。
定員:(*本公演は未就学児の入場不可となります、ご了承ください) 先着100名、1ドリンク付き
時間:19:00開場 19:30開演 終演21:00
前売券:一般3500円、学生2000円
当日券:一般4000円、学生2500円 (当日券の発売は当日の19:00まで)
チケット販売URL:https://artcenter-new.stores.jp/
山本精一
兵庫県生まれ京都在住の音楽家、文筆家、画家 1986年から2001年まで「BOREDOMS」(米ワーナーよりリリース)に作曲と、ギタリストとして参加。以後、「ROVO」「羅針盤」「想い出波止場」「PARA」「MOST」「TEEM」 「Ya-to-i」「NOVO-TONO」「CHAOS JOCKEY」他多数のバンド/ユニットやソロワー ク、内外の音楽家とのセッション等で、プレイヤー/ソングライター/コンポーザー/プロ デューサーとして、様々なジャンル/フィールドにおいてワールドワイドに活動を展開する。 湯浅政明監督アニメーション『マインド・ゲーム』、三池崇史監督の「殺し屋1」、矢口史靖監督の「アドレナリンドライヴ」などのサウンドトラックも多数手がける。また、妄想エッセイ集「ギンガ」「ゆん」「イマユラ」が刊行されている他、「文学界」などへの寄稿も行なっている。