Art Center NEWであたらしい夏休み(子ども向けワークショップ+フリースペース開放)

2025年7月30日(水)〜8月31日(日)12:00〜15:00 月、火曜休館 ※その他不定休あり

この夏、横浜・新高島駅の建物の中にあるArt Center NEW (アートセンターニュー)のスペースを、夏休みの子どもたちのために開放します。

駅構内の大きな空間に、自由に使えるフリースペースが登場。現代アーティストと「あたらしい自由研究」を一緒につくるワークショップも開催します。
いつもの駅の中に、いつもとちがう新しい居場所。
今年はArt Center NEWで「あたらしい夏休み」を過ごしてみませんか?

開催概要

「Art Center NEWであたらしい夏休み」
日 程:7月30日(水)〜8月31日(日) 
時 間:12:00〜15:00
定休日:月、火曜 ※その他不定休あり。
会 場:Art Center NEW(横浜市西区みなとみらい 5-1 新高島駅B1F)
料 金| プログラムごとに異なります。詳細は下記をご確認ください。
主 催:一般社団法人Ongoing
共 催:横浜市にぎわいスポーツ文化局
お問合せ:info@artcenter-new.jp

実際の空間(空の状態)

駅の中の大きな空間で、自由に過ごしてみよう!中には、ゴザや机、クレヨンなどの道具が置いてあります。ものが少ないぶん、過ごし方は自分次第。絵を描いたり、本を読んだり、ごろごろしたり、どんなふうに過ごしてもOK。もしかしたら、ときどきちいさなゲリライベントが始まるかも?

日 程:7月30日(水)〜8月31日(日) 
時 間:12:00〜15:00
定休日:月、火曜 ※その他不定休あり。開放日は下記カレンダーをチェック!
対 象:高校生以下 ※小学校低学年以下は保護者同伴。
入場料:1名100円(ミニドリンク付き)※同伴の保護者、未就学児は入場料免除。

夏休み中の子どもたちを対象として、現代アートのフィールドで活躍するアーティストの方を講師に迎えたWSを実施します。

・7月30日(水)「新高島の根っこ」 講師:淺井裕介
・8月2日(土) 「ゆらゆらタイムモビール!! 」 講師:利部志穂
・8月9日(土) 「まほうのフェンスをつくろう!」 講師:齋藤美卯
・8月31日(日)「あたらしい自由を研究しよう!」 講師:野口竜平

全長60メートルの巨大通路に、マスキングテープで大きな作品を描きます。
講師は現代アーティストの淺井裕介(あさい・ゆうすけ)さん。マスキングテープを使った「マスキング・プラント」シリーズなどの作品をつくっています。
今回は子どもたちと一緒に、普段足元の下に広がる植物たちの根っこが床から壁へ、壁から柱へとスルスル伸びていくように、マスキングテープを使って、のびのびと空間を横断した作品をつくります。前半はみんなでわいわいとワークショップを行い、後半はのびのび淡々と参加型の公開制作になります。お子さんから大人まで、どんな年齢でもお楽しみいただけるワークショップです。
終了後、作品の一部は作家によって再構成され、8月31日まで一般公開。一般公開期間中には、誰でもテープで絵が描けるエリアも登場します!

講師:淺井裕介(あさい・ゆうすけ)
1981年東京都生まれ。制作地で採取した土や水を用いて描く「泥絵」、マスキングテープにマーカーで描く「マスキング・プラント」、鹿の血液から精製されたプルシアンブルーによる「青い血の絵」など、様々な素材と手法を駆使して絵を描き続ける。 また、コロナ禍を機に陶芸を本格的に再開し、平面と立体を往還する中で、土だからこそ生まれる表現の深度をますます深めている。生命の源である土を用いた作品には、そこに生息していた多様な微生物や、そこから芽吹いた植物が持つ生命力の痕跡が息づき、その土地に生きる生物たちの営みそのものをも内包している。

Photo: Yosuke Takeda

8月2日(土) 「ゆらゆらタイムモビール!! 」

好きなことや夢をかたちにして、風にゆれる特大モビールをつくろう!
モビールとは、空中につり下げて飾る“動く作品”のこと。風に反応してゆらゆら揺れながら、バランスをとる姿が魅力です。講師は、現代アーティストの利部志穂(かがぶ・しほ)さん。これまでに、空間や重力に関係したさまざまな作品をつくって発表しています。
ワークショップでは、なりたい自分、行きたい場所、大好きなことなどを思い描き、それを色やかたちにして立体的に表現します。最後にはみんなの作品をつなげて、大きなモビールとして展示・鑑賞します。お菓子を食べながら作品を眺めたり、アートについて話したり…心も体もふわりと揺れるような、時間の旅に出かけてみましょう!

※ワークショップ終了後、自分でつくったモビールはお持ち帰りいただけます。

日 程:8月2日(土)
時 間:13:00〜15:00
定 員:15名 ※要事前予約
参加費:1名2,000円(1ドリンク付)※参加費は当日受付にてお支払いください。
対 象:小学1〜6年生 ※小学校低学年は保護者同伴
持ち物(任意):作品に使ってみたい素材(キラキラしたものや紙類、糸、ストローなど軽いもの)
※共用の素材も用意してあります

[水平考- 僕は、空飛ぶ、夢をみる。ホシが、泪が、流れない。]2021 撮影:若林勇人
[反復運動- エリヤの休息]2022 撮影:若林勇人

講師:利部志穂(かがぶ・しほ)
1981年神奈川県⽣まれ。⽂化⼥⼦⼤学⽴体造形コース卒業後、多摩美術⼤学⼤学院美術研究科彫刻専攻修了。2014年⽇⽶若⼿クリエーター派遣事業修了(北⽶、ロサンゼルス、ニューヨーク)2017年より2年間 ⽂化庁新進芸術家在外派遣にてイタリア、ミラノで研究、制作活動。現在は東京都在住。
彫刻的思考から始まる⼤規模なインスタレーション、映像、絵、詩、パフォーマンス、⼩説など、多岐にわたる表現⽅法で、⼈と事物が関わる時、変化。世界の地形や⾵⼟から見る様々な場所、文化的、民族的な、⾃然や死⽣観から展開される視点。細やかな⽣活や⽇常から溢れる視線。時間や⾝体と⾔語をテーマに作品制作、発表。

8月9日(土) 「まほうのフェンスをつくろう!」

「ここ」と「あっち」のあいだにあるもの?自分と他人、内側と外側、不安と安心など、自分とまわりのあいだにある、目には見えない「フェンス」をつくろう。
講師の齋藤美卯(さいとう・みう)さんは、油絵やオブジェ、インスタレーション*などをつくる現代アーティストで、フェンスをモチーフにした作品も制作しています。
ワークショップでは、アーティストとお話ししながら、色のついた紙や糸、針金など、いろんな素材を自由に使って、すけたり、ゆれたりする自分だけの「フェンス」を作ってみます。
できあがった作品を持ち帰って、いつものお家や公園にかさねて見ると、いつもとちがう風景が見えてくるかも?

*インスタレーション=空間の中にオブジェなどを配置し、場所全体を作品として体験させるアートのこと。

日 程:8月9日(土)
時 間:13:00〜15:00
定 員:20名 ※要事前予約
参加費:1名2,000円(1ドリンク付)※参加費は当日受付にてお支払いください。
対 象:小学生〜高校生 ※小学校低学年は保護者同伴
持ち物(任意):作品に使ってみたい素材(ビーズ、刺繍糸、物のかけらなど)
※共用の素材も用意してあります

齋藤美卯 作品写真
齋藤美卯 作品写真

講師:齋藤美卯(さいとう・みう)
2000年生まれ。東京を拠点に活動。2023年、武蔵野美術大学油絵学科卒業。油彩やオブジェ、インスタレーションなどを通して、ルールや意味が一時的に揺らぐ瞬間をテーマに制作している。ここでいう「ルール」とは、社会的規範ではなく、会話における暗黙の了解や、個人が役割に則ってふと演じてしまうこと、子どもの遊びに見られるような一時的な取り決めを指す。既存の方法から距離をとり、専門的でありながらも誰にでも開かれたかたちで、「なぜ?」の感覚や、言葉になる以前の状態をすくい上げようとしている。教育活動や子どもとのワークショップも行う。

8月31日(日)
“そろう”と“ばらばら”の実験から「あたらしい自由」を研究しよう!

夏休みの終わりに少し憂うつな気分になるのは、また「決まった毎日」が始まるように感じるからかもしれません。
でも、「そろって動くこと」や「誰かと同じことをすること」は、本当に“不自由”なのでしょうか?
講師の野口竜平(のぐち・たっぺい)さんは、8本の脚を8人で担ぐことで、まるで蛸のように動き出す、竹でできた不思議な「蛸みこし」を制作しています。
今回はその「蛸みこし」を、いつもとは少しちがう使い方で体験します。天井から吊るした蛸におもりをつけて、その脚の動きから「同期(そろう)」というふしぎな現象を観察してみます。
ばらばらなこと、そろうこと、そのどちらの中にもある“自由”と“不自由”を感じてみよう。それを見つけたとき、「あたらしい自由」を探す、人生をかけた自由研究が始まるかもしれません。

日 程:8月31日(日)
時 間:13:00〜15:00
定 員:24名 ※要事前予約
参加費:1名2,000円(1ドリンク付)※参加費は当日受付にてお支払いください。
対 象:小学4〜6年生

〈蛸みこし〉撮影:中島響

講師:野口竜平(のぐち・たっぺい)
1992年東京生まれ。藝術探検家。武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画専攻卒業。在学中は早稲田大学探検部でも活動。距離・時間・思想などの“隔たり”を、遭遇と詩的想像のためのアジールとして捉え、それを浮かび上げるパフォーマンスを〈藝術探検〉とし、自らの活動の基盤とする。「運ぶこと」をめぐる思索のもと、身体性の延長や主体のゆらぎを促す道具をつくり、それを用いた〈藝術探検〉を展開。主な活動として、タイヤを引きながら “南の島々” を一周する〈タイヤひっぱり〉、“私たち” を蛸の心身になぞらえて集まる〈蛸みこし〉、 “ここではないどこか” へ漂流する〈ニューヨーク方面へヒッチハイク〉などがある。また、これらの方法や気づきを共有する場として、ワークショップやラーニングプログラムの制作も行う。

Art Center NEWってどんな場所?

2025年6月にみなとみらい線「新高島」駅のB1Fにオープンしたアートセンターです。
普段は現代アートの展覧会や音楽ライブ、ワークショップなど、文化芸術にまつわるさまざまなイベントを開催。ショップ&カフェも併設し、子どもから大人まで、誰でも気軽に立ち寄れる場所を目指しています。

ACCESS

Art Center NEW
〒220-0012 神奈川県横浜市西区みなとみらい 5-1 新高島駅地下 1 階

みなとみらい線「新高島駅」下車、地下1階直結。横浜駅」東口から徒歩約10分。