NEW SCHOOL 「5つの都市の断面図」
Five ”Slices” of the City


NEW SCHOOLはArt Center NEWで開講する連続講座です。多彩な分野のエキスパートを講師に招き、今学ぶべきテーマのもと、そこに集う人それぞれが新たな自分を発見できる場や機会を共に作り上げて行きます。あたらしい学びの場はあなたの参加を待っています。


都市の中の色々な時間や場所で思いつくことを、眺められるようにする。


都市には、一日のあいだに人々が行き交い、立ち止まり、それぞれの時間を過ごすための無数の場があります。カフェで一息ついたときに頭をよぎるイメージ、街角の看板に感じる違和感やいたずら心、職場や家でふと何かを思いつき、試してみたくなる衝動。この講座は、そんな思考や感覚を、実際に手を動かしながら——個人的に、あるいは集団で——創作へと結びつけていくための場です。その時間を“持ち帰る”ことで、あとから眺め直し、新しい作品や出会いへとつながっていく。「5つの都市の断面図」は、そんな経験の循環を目指しています。


5回にわたって、ダンサー、造本者、研究者、ミュージシャン、アーティストなど異なる背景を持つ5人の講師がワークショップや講義を通しそれぞれの方法で都市を切り取ります。それぞれの実践が都市の異なる断面を映し出し、この場で重なり合うことでひとつの「都市像」が浮かび上がります。最終課題では、受講者全員でArt Center NEWで展示やパフォーマンスなどの発表会を行います。制作のハードルは高くありません。日頃から作品をつくっている方も、ただ作ることや都市に興味がある方も、どうぞ気軽にご参加ください。

開催概要 

期間:2026年1月〜2026年3月 全6回 (5回のワークショップや講義+1回の発表会)
講師:Aokid、佐藤海、zzzpeaker、トモトシ、彦江智弘
企画・補助:酒井風
会場:Art Center NEW(横浜市西区みなとみらい5-1 新高島駅地下1階) と、その周辺の都市
受講料:20,000円(学生:15,000円)
定員:15名
※当講座は先着順にて受付します、ご了承ください。定員になり次第、応募を締め切ります。
応募方法:本ページ下部の応募フォームより必要事項をご記入、添付の上お申込みください。
応募締め切り:2025年12月20日(土)23:59

講座スケジュール

1月16日(金)19:00-22:00
初回のアイスブレイク + 佐藤海 ワークショップ「都市体験を綴(つづ)る/綴(と)じる」:個人的な体験を、ZINEにして綴じる。集団で鑑賞し、その差異を浮かび上がらせる。

1月30 日(金)19:00-22:00
彦江智弘 講義+ワークショップ「都市を詩作する」:街にまつわる街にあふれる言葉を詩的に読み替え、都市を言葉で再構築する。

2月13 日(金)19:00-22:00
Aokid ワークショップ 「都市を歩く・走る・踊る」:街を歩いた・走った経験を基に、パフォーマンス作品を作る。都市とステージの時間を往還する。 

2月27日(金)19:00-22:00
zzzpeaker の猛講義 「切り口の入れ方/嗅覚の磨き方」:路上ライブを毎日しているミュージシャン、zzzpeker氏と一緒にどこかで、なにかする方法を考える、実践する。

”路上というのは常にオープンで換気もされている 死に方というのは なんでしょうか ひらたくこの場合は「くたばり方」で 歩けば体温が上がる 帰ることができるのは家と都市がある人のことを指す 書いていいやつ 書いちゃだめなやつ ダンボールはいいよね” (本人コメントより)

3月13日(土)19:00-22:00
トモトシ ワークショップ 「都市で避難訓練する」:ランダムな合図を用いて、都市の機能を“避難”として再発見する。

2026年3月20日(金)19:00-22:00
最終課題:「あたらしい都市の断面図」:Art Center NEW を使って展示・パフォーマンス・レクチャーなどの発表会を行う。 (事前準備期間あり)

※現時点での予定です。内容については変更する可能性があります。

応募方法


応募フォームより、以下の必要事項をご記入、添付の上お申し込みください。
(応募締切:12月20日23:59)※当講座は先着順にて受付します、ご了承ください。定員になり次第、応募を締め切ります。
1.お名前
2.フリガナ
3.電話番号
4.メールアドレス
5.一般or学生
6.所属 
7.参加理由(+もしあれば、WEBサイトやポートフォリオ、SNSなど活動がわかるもの、なくてももちろん大丈夫です)(10MBまで)

講師プロフィール

Aokid

14歳の頃にブレイクダンスを始める。映画WATER BOYSなどを始めとした影響で学校生活をどのように活気を与えれるか、日常や文化祭を通して取り組む。 東京造形大学映画専攻入学後、アートやカルチャー、そこから都市論への関心が湧き友人と”パーティー”を頼りとしたクリエーションを開始。個人の制作の他、色んな人が集まるパーティーやパフォーミングアーツに接続していく。 バックパックでの海外旅行や東京での公共空間と、舞台や室内展示空間での活動が編み込まれるような制作を通して、作りながら東京や別の都市を比較、考えることをしています。 SNSや観光の時代によって急速に似ていく部分と離れたい部分が各都市にあると思っていて、その拮抗の中に個人的に入っていって何かしていくような感覚があります。 未知の未来を、何かしらつくっていくことで、やっていきたいと考えます。

佐藤海


2000年生まれ。造本と記録を軸に、デザイン、写真、編集、執筆等を行う。創作行為であり、他者と協働するための手段の一つであり、日々感じたり考えたりしたことを忘れないための方法でもあり、あるいはもっと適当で自己満な何か、、、な造本という営みの多様なあり方を、とにかくたくさん本を作ってみることで探求する。2020年よりクリエイティブスクール「GAKU」の運営に携わる。

zzzpeaker

1989年2月5日うまれ、岡山県赤磐市出身 2010年 弾き語りを始める(今も続けている) 2011年 バンド、テコの原理を組む(今も、続けている) 2015年 飴屋法水演出の『コルバトントリ、』(原作:山下澄人「コルバトントリ」)という演劇に出る(今もたまに演劇をしている) 2018年 横須賀中央飯島商店にて『演奏』と題した個展を鈴木健太(山二つ)の企画により開催される(今もたまにやっている) 2019年 HEADZより「GLASS,METAL,PLASTICS」とうアルバムをリリース(緊張感があった) 2020年、LINE VISIONより『ゆれるせいかつ』(監督:布村喜和)というドラマの音楽を担当(今でも劇中の音楽をたまに担当する) 2023年に、Art Center Ongoingで生前葬をしめやかにかつなだらかに行った(生前葬はまたやりたい、生きてりゃいつだってやってもいいんですから) 2026年、新高島にあるArt Center NEWで人生で初となる猛講議をするのだが教壇はキャンパスの中ではなくstreetとのこと、おそらく最初で最後の猛講議になると思われる。

彦江智弘

パリ第4大学文学部博士課程修了。横浜国立大学都市イノベーション研究院教授。専門は20世紀前半のフランス文学。近年はル・コルビュジエと文学者との関わりを中心に都市と文学の問題に取り組む。論文に「ルイ=フェルディナン・セリーヌの工学的エクリチュール――セリーヌとル・コルビュジエのアメリカ」『リミトロフ』(『リミトロフ』No.7, 2025)など。

トモトシ

1983年山口県出身。国立大学法人豊橋技術科学大学建設工学課程を卒業後数年にわたって建築設計・都市計画に携わる。2014年より展覧会での発表を開始。「人の動きを変容させるアクション」をテーマに主に映像作品を制作している。また2020年よりトモ都市美術館を運営し、新しい都市の使い方を提案している。主な展覧会に、「tttv」(中央本線画廊、2018)、「有酸素ナンパ」(埼玉県立近代美術館、2019)、「ミッシング・サン(芸術競技2021)」(代々木TOH、2021)、「絶望的遅延計画」(TAV GALLERY、2023)がある。

本講座についてのお問合せは、Art Center NEWのCONTACTページよりお問合せください。