NEW New Artists / NEW Backbone Artists 2025

佐藤清、白川真吏、白間アミーナ、西村梨緒葉、森下綾香、渡邉元貴、orm、向井ひかり、浦丸真太郎、臼井仁美、木谷安憲

2025.09.26 [金] _ 10.19 [日]

12:00〜20:00  水、木曜休館  一般1000円、大学生800円、高校生以下無料 共催:横浜市にぎわいスポーツ文化局

NEW主催

2025年夏に実施した公募企画で選出されたアーティストたちによる展覧会を開催します。
「NEW New Artists=35歳未満」は片山真妃・高田冬彦・秋葉大介が、「NEW Backbone Artists=35歳以上」は倉知朋之介・スクリプカリウ落合安奈・平野遥が、それぞれ審査を担当。若い世代も中堅世代も同じ時代を生きる「新しい表現者」として、世代間のギャップやテリトリーを超えた交流の場をぜひご覧ください!

開催概要
会期:9月26日(金)〜10月19日(日)
時間:12:00〜20:00
休場日:水曜、木曜
料金:一般1,000円、大学生800円、高校生以下無料、障がい者手帳提示で同伴者1名まで無料
主催:一般社団法人Ongoing
共催:横浜市にぎわいスポーツ文化局
参加アーティスト:佐藤清、白川真吏、白間アミーナ、西村梨緒葉、森下綾香、渡邉元貴、orm、向井ひかり、浦丸真太郎、臼井仁美、木谷安憲

会期中イベント
●森下綾香によるパフォーマンス
日程:会期中の土、日、祝
時間:12:30〜/13:30〜/14:30〜/15:30〜/16:30〜/17:30〜/18:30〜/19:30〜

●木谷安憲 在廊ワークショップ
日程:会期中の毎週日曜日
時間:12:00〜20:00

●無料カラオケ
誰でも無料で歌えるカラオケエリアが登場。
日程:会期中12:00〜20:00

●オープニングパーティー
日時:9月26日(金)19:00〜21:00
料金:展覧会鑑賞料金+1ドリンクオーダー

●グランプリによるクロストーク
日時:9月26日(金)17:00〜18:30
会場:Art Center NEW(横浜・みなとみらい線「新高島」駅B1F)
参加費:展覧会鑑賞料金のみ ※パーティー参加の場合は1ドリンクオーダー
定員:50名(先着順)
登壇者:orm、NEW Newグランプリメンバー数名
モデレーター:小川希(Art Center NEW代表)

●その他イベント
COMING SOON…

NEW New Artists グランプリ
佐藤清、白川真吏、白間アミーナ、西村梨緒葉、森下綾香、渡邉元貴

カラオケはどんな時でも私たちを受け入れてきた。ここまで孤独に寄り添い、また孤独を生み、共に人生を歩んでくれるアクティビティはあるのだろうか。誰もが歌うことを許し、あらゆる人生にテーマソングを与えるカラオケについて6名のアーティストが再考し、グループ展を開催する。

カラオケという現代において非常にポピュラーなアクティビティ・娯楽施設に関する展示を行うべく集まった6人。現在、それぞれ千葉、神奈川、茨城、東京(おおよその拠点人数順)を拠点に活動中。各人のカラオケ十八番ソングは、ウェブ等に掲載されるであろう個人プロフィールを確認してほしい。

佐藤清《you will last long for thousands of years, (until a small stone grows a huge rock, until a huge rock becomes covered in moss)》2024
白川真吏《やさしくなりたい》2023 
白間アミーナ《shelter》2025
西村梨緒葉《違う月を見ている》2020
森下綾香《毎日なるべく野菜を切る、浮いたお金でデモへ行く》2023
渡邉元貴《寄生虫からの提言》2025

NEW Backbone Artists グランプリ
orm / オーム

自閉スペクトラム症をもつ子どもとの出来事を起点に、家庭という内向的で可視されにくい小さな社会とそれを取り囲む大きな社会を地続きに捉えるインスタレーション作品を展開。我が子の視点や感覚を考察しながら、現代社会における実態のつかみにくいしがらみ、他者との関係における個としての生の在り方を問う。

2024年より活動を開始した、美術作家 藤井智也・高橋ちかやによるアーティストユニット。家庭環境の中にある内向的になりがちな出来事や、日常生活における身近な事象を拾い上げ、この社会における個と集団のアイデンティティの関係性に焦点をあて作品として展開している。 主な展覧会に、「Trans-비전ヴィジョン」(YK PRESENTS, ソウル, 2025)、「150 年」(東京 , 2025)、「セルフケア / self care (Syndicate, 香川 , 2024)など。 令和7年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業者。
http://www.ormproject.com

《いつかの君たちの自画像》2025 撮影:竹久直樹
《セルフケア》2024

NEW New Artists 審査員特別賞

向井ひかり(片山真妃賞)
1998年生まれ、2022年武蔵野美術大学彫刻学科卒業。ある共通点で結びつけて形にし、身体の外に存在させることでしか知覚できないことをテーマに、立体や映像など様々な媒体で制作している。例えば、暖かい洗濯物に突っ伏した時の顔の冷たさ、可愛がっていた犬について恋人が話す様子、通過電車に速度で隔てられた世界を感じたことが混ぜ合わさり、高速回転する黄金色の毛に顔を埋めるイメージが浮かんだ。それを作品《はやいぬ》として目の前に現すと、「他者が全力で稼働する様子の、その全力さや自分との関係の無さが愛おしくて笑ってしまうこと」について知覚していたことに気付く。主な個展に『第1回BUG Art Award グランプリ受賞者個展 ザ・ネイムズ・オン・ザ・ビーチ』(2025)、『リンクスケーター』(2023)など。

《はやいぬ》2025

浦丸真太郎(高田冬彦
1993年、佐賀県生まれ。幼少期に親族から性虐待を受ける。17歳の頃、同じ経験を抱える友人に過去を打ち明けたとき、開いたままだった互いの傷が縫われるように癒えていく感覚を得る。それ以来、傷をモチーフに、分断されたつながりを縫い合わせる手立てとして、針と糸を用いた作品を制作してきた。布に転写した身体の写真を縫い合わせた刺繍やオブジェ、自身の身体を媒介としたパフォーマンスなどを通じ、こぼれ落ちそうな記憶や感情をすくい取り、作品へと結び直している。

《縫合》2022 Photo:たまえ。

NEW Backbone Artists 審査員特別賞

木谷安憲(倉知朋之介
1963年石川県生まれ。画家、絵本作家。金沢美術工芸大学油画科卒業。東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修了。「創造のきっかけをつくる」や「こども心アート」をテーマに表現活動を行う。アートでナラティブな企業研修も好評。個展に「Dream Girls」(イーサン コーエン ファインアーツ・NY)、「交差展でこんにちは #4 木谷 安憲」(ONVO SALON URAWA・埼玉)など。2015年に”きだにやすのり”のペンネームで絵本作家としてデビューする。著作は15冊。2017年より東京都羽村市にあるあおぞら保育園で行っている「保育園美術館プロジェクト」に画家・研究者として参加している。川口短期大学こども学科教授、保育内容(表現・造形)や図工を担当。

野外壁画(ゆうパークおごせ、埼玉県)1997

臼井仁美(スクリプカリウ落合安奈
東京都出身。海洋生物資源科学を専攻した大学を卒業後、2004年東京藝術大学入学、2010年同大学大学院修了。主な個展に2022年「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」 秋田市文化創造館があり、2017年にHIAP–Helsinki International Artist Programme、2025年にNordic Artists’Centre in Daleに滞在。先史に木器時代があったことを想像しながら、人間と植物との関わりや民俗文化へ関心を持ち、制作やリサーチを行う。作ることが他者と、そして非人間なるものの理解の方法であり、人間の営みと生物の姿、その関係性を表す作品を制作する。近年は、人間が役割を乗せて使用してきた木製品を削りかけることで、それはいつまでも「木であり続けている」ことを明らかにし、木と人の記憶に眼差しを向ける取り組みを行う。

《ケズリカケの木々》2025

ARTISTS

  • 佐藤清

    1998年東京都生まれ。2024年東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻卒業。 名前とそれにまつわるアイデンティティから着想を得て作品を制作。 本名であり日本で2番目に多い名前であるとされる自身の名前に幼少期から興味を持つ。 […]

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  • 白川真吏

    1998年生まれ。静岡県富士市出身。2023年に多摩美術大学美術学部油画専攻を卒業。現在は東京芸術大学大学院修士課程先端芸術表現科に所属。キャラクターや物語ついて検証し、主に映像やパフォーマンス作品を制作・発表している。 […]

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  • 白間アミーナ

    2001年 千葉出身、2025年 多摩美術大学絵画専攻卒業。現在、千葉県を拠点に活動中。日常の中で描いたチャコールのドローイングをもとに、陶器、インスタレーションなどの制作を行う。カラオケの十八番はアン・ルイスの「あゝ無 […]

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  • 西村梨緒葉

    1996年生まれ。東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修了。インスタレーションを誘惑の装置として考え、キャラクター、サービス、役割、役、物語、記憶、またそれらを繋ぐように介在する欲望や、フィクション性のグラデーシ […]

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  • 森下綾香

    1998年 愛知出身、2024年 多摩美術大学大学院博士前期課程(修士)絵画専攻修了。現在、神奈川を拠点に活動中。軍歌や歌謡曲の歴史や社会運動をもとに、ドローイング、映像、インスタレーションなどの制作を行う。カラオケの十 […]

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  • 渡邉元貴

    2001年 愛媛出身、現在、東京芸術大学大学院修士課程グローバルアートプラクティス専攻在籍。映像やパフォーマンスを通じて、不公平に配られた「傷つきやすさ」「傷つけやすさ」の手札を一度山札に戻し、シャッフルして再度配りなお […]

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  • orm

    2024年より活動を開始した、美術作家 藤井智也・高橋ちかやによるアーティストユニット。家庭環境の中にある内向的になりがちな出来事や、日常生活における身近な事象を拾い上げ、この社会における個と集団のアイデンティティの関係 […]

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  • 向井ひかり

    1998年生まれ、2022年武蔵野美術大学彫刻学科卒業。ある共通点で結びつけて形にし、身体の外に存在させることでしか知覚できないことをテーマに、立体や映像など様々な媒体で制作している。例えば、暖かい洗濯物に突っ伏した時の […]

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  • 浦丸真太郎

    1993年、佐賀県生まれ。幼少期に親族から性虐待を受ける。17歳の頃、同じ経験を抱える友人に過去を打ち明けたとき、開いたままだった互いの傷が縫われるように癒えていく感覚を得る。それ以来、傷をモチーフに、分断されたつながり […]

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  • 木谷安憲

    1963年石川県生まれ。画家、絵本作家。金沢美術工芸大学油画科卒業。東京藝術大学大学院美術研究科芸術学専攻修了。「創造のきっかけをつくる」や「こども心アート」をテーマに表現活動を行う。アートでナラティブな企業研修も好評。 […]

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  • 臼井仁美

    東京都出身。海洋生物資源科学を専攻した大学を卒業後、2004年東京藝術大学入学、2010年同大学大学院修了。主な個展に2022年「やまは蔵、まちの原木、ケズリカケの木々」 秋田市文化創造館があり、2017年にHIAP–H […]

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